たぶん週1エッセイ◆
映画「メン・イン・ブラック3」

 人類に紛れて生息するエイリアンの行動を監視する政府の極秘組織MIBの活動を描くSF(?)アクション映画「メン・イン・ブラック3」を見てきました。
 封切り2週目土曜日、シネマスクエアとうきゅう(224席)の午後1時30分の上映は3割くらいの入り。3D作品をあえて2Dで見てるからかもしれませんが、土曜午後でこの入りって、公開初週末興行成績1位はホントなんだろうかと思ってしまう。

 40年前の1969年にMIBのエージェントK(現在:トミー・リー・ジョーンズ、40年前:ジョシュ・ブローリン)が逮捕して月の刑務所にぶち込んだ凶悪犯アニマル・ボリスが脱獄し、40年前にタイムスリップして逃走した。Kの相棒J(ウィル・スミス)はそのことを知り、ボリスの事件とKの関係を調査するが、ある朝突然、Kがいなくなり、上司O(エマ・トンプソン)もKは40年前に死んだと言い出す。Jはボリスが40年前にタイムスリップしてKに復讐したのだと判断し、40年前にタイムスリップして若き日のKを説得し、ボリスとの事件の現場に向かう・・・というお話。

 そもそも人類が月に初めて立とうとする時代設定で、異星人が多数地球に住んでいて、人類が異星人を制圧できる武器や人の記憶を消す装置を持っていたというところで、高所からの落下加速度でタイムスリップするとかももちろんですがそれ以前に、SF(フィクションであれ、サイエンスと名の付く)ということさえ抵抗のある作品です。公式サイトも、さすがソニー・ピクチャーズ・エンターテインメントっていう、いつものことながらため息が出る情報の乏しさ。謎解きとか種明かしとか、非科学性の弁明とか、奥行きとか背景事情とか、そういうことを気にする人は、最初から見ないという前提なんでしょう。
 ということで、荒唐無稽でハチャメチャなアクションコメディを気晴らしとして見ようという観客向けの映画です。

 あとは、シリーズものですから(私は前作見てませんが)、以前の作品を見た人が、登場人物の謎に興味を持っているとか、出てくるエイリアンたちの個性、特に予知能力があり地球を守るシステムを提供してくれるエイリアンに象徴されるようなオタクっぽさに興味・共感を感じるとか・・・が売りなのかなぁ。
 そして結局、ウィル・スミスが好きかどうかで決まる映画なんでしょう。
 黒ずくめの組織って、「名探偵コナン」の敵役みたいでもありますが・・・

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