たぶん週1エッセイ◆
映画「マリリン 7日間の恋」

 イギリスで映画「王子と踊り子」撮影中のマリリン・モンローの第3助監督とのアバンチュールを描いた映画「マリリン 7日間の恋」を見てきました。
 封切り2週目土曜日、2週目にしてシアター3(60席)に落としたヒューマントラストシネマ渋谷午前10時10分の上映は7〜8割の入り。観客層は中高年中心。恋愛映画ということよりもマリリン・モンローのゴシップ映画という位置づけなんでしょうね。

 人気絶頂で、3人目の夫アーサー・ミラー(ダグレイ・スコット)とともにイギリスの地に立ち、映画「王子と踊り子」の撮影に入ったマリリン(ミシェル・ウィリアムズ)は、監督で共演者のローレンス・オリヴィエ(ケネス・ブラナー)の要求を満たすことができず、台詞を覚えず、撮影に遅刻し、撮影現場は殺伐としていた。新婚の夫が自分のことを書いたメモを発見し、結婚を後悔していることに衝撃を受けたマリリンの抗議に、妻を支え続けたアーサー・ミラーも子どもに会うためといって帰国してしまい、絶望したマリリンは、若い第3助監督コリン・クラーク(エディ・レッドメイン)を部屋に呼び、郊外でデートをするが・・・というお話。

 気まぐれで遅刻を繰り返したり、今日はできないと帰ってしまったり、台詞も覚えていないが、うまく行ったときはスクリーンに映え観客を魅了するマリリン。そういう特異な才能は、人格とは別で、通常の世界の感覚では計れない、そういうことを感じ、考えさせられます。
 本物のマリリン同様、決めるときのミシェル・ウィリアムズの表情がすばらしい。全体の演技だとメリル・ストリープだったのでしょうけど、表情の作り方ではミシェル・ウィリアムズにアカデミー主演女優賞が行っても不思議はない出来映えだったと思います。

 ストーリーとしては、精神的に追い詰められたマリリンが、自分の味方をすると言ってくれる若いイケメンにひとときのアバンチュールを求めたというところで、マリリン自身、一時の慰みと位置づけていることが明らかで、「世界が愛した大スターの、最もピュアで秘められたロマンス。」といううたい文句にはかなりクエスチョンマークが付きます。
 見た感じでは「マリリン 7日間の恋」という感じではなく、「マリリンへの7日間の恋」か、「マリリン 2日間の恋」くらい。どう見ても、コリンサイドからのマリリンへの恋で、マリリンの方は映画上は1日か2日の情事というか戯れというかというところ。実際、原題は “My Week With Marilyn”で、コリンサイドからの話。邦題がニュアンスを変えたために、違和感を持ちました。
 有名女優の一時の気まぐれで関係を持った男がH写真を写真週刊誌に売り込んだようなもので、映画の構想としては、なんか嫌らしさを感じます。ロマンスだと思うならなおさらそういう思い出は自分の中だけにとどめて墓場まで持っていくべきなんじゃないかなぁ。
 そういうせせこましさを持ったコリンがマリリンに去られた後に言い寄るのを振る役でハー様(エマ・ワトソン)が出ているのは、ハリ・ポタファンには小気味よいか、そんな端役での登場ではもの悲しいか・・・

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