たぶん週1エッセイ◆
久しぶりに本を書きました

 「裁判のしくみが面白いほどわかる本」という、初心者向けの裁判入門の本を、中経出版から出すことになりました。タイトルの「面白いほどわかる本」は、もちろん、私が付けたのではなくて、中経出版のシリーズのタイトルです。
 このサイトの読者なら想像がつくように、このサイトを見た編集者から、このサイトの文章のノリで裁判の入門書を書いて欲しいというリクエストがあり、引き受けたといういきさつです。
 振り返ってみれば、2008年10月半ばには、依頼を受けていたのですが、仕事に追われてすっかり忘れていて、12月になって、「締切いつでしたっけ」とかいうメールを送った跡があります。結局、正月休みに書いて、本文の原稿を送信したのが2009年1月13日、コラムの原稿5本を書いて送ったのが1月25日でした。
 でも、ここからはとてもスピーディでした。1月31日にはもう初校のゲラが来て、戻しが2月9日。本文はあちこちいじくり回して、図表の差し替えとかもあれこれ注文しましたが、2校ゲラが2月18日に来て、これを2月23日返し(郵送で戻す余裕が取れなくて編集者に事務所まで来てもらいましたけど)。2校でもイラスト差し替えとか、1項目は本文の差し替えに近い大幅直しを入れましたが、2月26日に3校ゲラが上がって、3月11日にもう見本本が来ました。
 考えてみたら、原稿はメールで添付ファイルで(ワードじゃなくて一太郎ですが・・・)送っているわけですから、本来こういうスケジュールでできて不思議はないんですが。でも、これまで関わった本って(10年前の本だけじゃなくて、多人数で書いたのでいちいちプロフィールには書いてませんが、比較的最近のものも)、原稿を出してから出版まで平気で数か月とか、もっとかかっていたので、驚きました。
 で、奥付の発行日は2009年3月24日ですが、Amazonとか見てると、3月18日発売になっていて、そろそろ書店に送られそうです。

 基本的に本文が1項目40字×22行の枠があるので、その範囲に収めるのに苦労しましたが、その分スリムでお手軽に読めるできあがりになりました(手前みそです)。160頁ほどの本(それも半分は図表・イラスト)で民事裁判も刑事裁判も解説しろってそりゃ無理でしょうと、最初、編集者に言ったんですが、意外に書けるものだと思いました。
 イラストがなかなか味がある絵ですよ。私はイラストレイターとの打ち合わせも希望したんですが、結局、お会いできずじまい。ですから、この本で出てくる弁護士の絵は、私の似顔絵じゃないですからね。

 物を書くのは苦にしない方です(だから、こういう仕事してるし、こういうサイトを持ってるわけです)が、考えてみたら、1人で本を書くのは19年ぶり。意外に疲れました。1月、2月の読書量が極端に落ちたのはそのせいにして、3月からは(確定申告もようやく終わったし)従来ペースに復帰、と行きますか・・・

(2009.3.17記)

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