庶民の弁護士 伊東良徳のサイト

女の子が楽しく読める読書ガイド
オズの魔法使い  ライオンイメージ
(原題 THE WONDERFUL WIZARD OF OZ)
 フランク・ボーム作、初版は1900年。
 女の子が主人公の古典童話で有名なものの1つ。
 ストーリーは、竜巻でオズの国に飛ばされた少女ドロシーが旅の途中で会った脳みそのないかかし、ハートのないブリキの木こり、勇気のないライオンとともにオズの国を旅して、大魔法使いオズから西の国の悪い魔女をやっつけたら望みをかなえるといわれ、ドロシーが水をかけて西の国の悪い魔女を倒すが、実はオズはただの詐欺師で、かかしと木こりとライオンはオズの国で王様になって幸せに暮らし、ドロシーは魔法の靴で故郷のカンザスに戻るというもの。
 読み物としては楽しく読めます。
 ドロシーは、どちらかといえば気の小さな女の子に描かれています(こわそうにとかおびえてという言葉がよく出てきます)。しかし、ビックリするようなことがあってもそれほど動じませんし、西の魔女のところでは魔女の目を盗んでライオンに食べものを持っていったり、魔女に水をかけて魔女を溶かしてしまうなどの活躍もしています。
 ただ旅の全体としては、か弱いドロシーをブリキの木こりとライオン、それとかかしが守っているという感じが強くします。
 そして、かかしはエメラルドの都(オズの都)の王様になり、ブリキの木こりは西の国の王様になり、ライオンは南の国の森の王様になります。ドロシーは、仲良しのみんなのためになれてうれしいといい、カンザスに帰ります。ドロシー自身は、ただカンザスに帰るだけで得るものはありません(魔法の靴もカンザスに帰る途中になくなります)。
 女の子は自己実現より人のために、と読むと、いい気持ちにはなれませんね。

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