◆たぶん週1エッセイ◆
映画「2ガンズ」
上官の指示に従い麻薬取締官と海軍兵士が麻薬組織から奪った大金をめぐり、各組織が争奪戦を繰り広げるアクションサスペンス映画「2ガンズ」を見てきました。
封切り4週目土曜日、新宿ミラノ1(1064席)午後1時40分の上映は…5%くらいの入り。
メキシコの田舎で麻薬組織のために働いていたボビー(デンゼル・ワシントン)とスティグ(マーク・ウォールバーグ)は、マークは麻薬取締局(DEA)から、スティグは海軍情報部からの指示で麻薬組織に対する潜入捜査に当たっていた。組織犯罪の証拠を押さえるために組織が銀行の貸金庫に預けた金300万ドルの強奪をそれぞれに上官から指示された2人は、首尾よく銀行を襲い貸金庫の金を奪うが貸金庫には4300万ドルもの金があった。互いに相手の素性を知らないボビーとスティグは強奪後相手を捨て駒にしようとするが、スティグがボビーを撃って奪った金を海軍情報部に届ける。スティグがボビーを殺したかに疑義を持った上官はスティグを連れて現場を訪ね、ボビーの死体がないことを見るとスティグを射殺しようとし、スティグは危うく逃走する。ボビーはスティグの住んでいた部屋に潜入し、待ち構えていたスティグと対峙するがそこで海軍に襲われ…というお話。
組織の陰謀渦巻く中で、たまたま知り合った2人の男がそれぞれの思惑で動き戦いながら友情に目覚めていく友情物語が基本的なテーマです。
それをガンアクションと若干のウィットの味わいで飾っている映画というところでしょう。
「ドーナツの名物店の前で銀行強盗をするな」とか、「ロシアン・ルーレットの経験は?」「ふつうは頭に銃口を当てる。しかし、それでは聞きたいことを何も聞けずに終わってしまう。愚かな行為だ」というような台詞が繰り返されるあたり、おとぎ話的なリズムと効果があり、巧さを感じました。
ボビーの愛人で同僚のデビィ(ポーラ・パットン)、裏のある役柄なので最後まで絡むかと思いましたが、ちょっとあっけない感じがしました。
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