庶民の弁護士 伊東良徳のサイト

たぶん週1エッセイ◆
映画「悪夢のエレベーター」
ここがポイント
 後半で一応つじつまは合わせているが、あんまりスッキリしない
 まじめに見るとすると内野聖陽のやりきれなさと、佐津川愛美の陰のあるキャラを味わう映画

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 マンションのエレベーターに閉じ込められた訳あり4人という設定のミステリー仕立てのブラックコメディ映画「悪夢のエレベーター」を見てきました。
 封切り3週目日曜午前、2割くらいの入り。

 一応、どんでん返しが売りのようですから、後半の内容は書かずにおきますが・・・どう言ったらいいんでしょう。後半で一応つじつまは合わせているんです。終盤の「刑務所帰りの男」(内野聖陽)と依頼者の電話とか、そんなあんたが知らないはずのこと言ったらバレバレじゃないのって突っ込みたくなるところがいくつかあったりしますけど、それはさておき。でも、それで笑えるというわけでもなくて、驚かされるというほどでもなくて、ちょっとブラックなちょっと怖い印象(最後のカオルさんの「忘れ物」って何でしょうね)。あんまりスッキリしない映画です。
 「妻の出産立ち会いに急ぐ男」(斎藤工)は、「自殺願望を持つゴスロリ少女」(佐津川愛美)いわく「サイテー」なんで、まぁ仕方ないかなって感じですが、管理人さん(大堀こういち)はかわいそう。
 内野聖陽が芦名星を説得するシーンは、ホッとしますけど。「あしたはもっと辛いことがある」って台詞、具体的なシチュエーションを反映しているものでもありますが、グッと来ました。

 まじめに見るとすると内野聖陽のやりきれなさと、佐津川愛美の陰のあるキャラを味わう映画だと思いますが、やっぱり一般受けする映画ではありません。

(2009.10.25記)

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