◆たぶん週1エッセイ◆
映画「ブロークン・イングリッシュ」
キスシーンが、セクシー
キャリア・ウーマンが仕事を辞めて、出会って2日目の年下男についていくことを推奨するのは、いかがなものか
男運のないシングルのキャリア・ウーマンの年下男とのロマンスを描いた映画「ブロークン・イングリッシュ」を見てきました。
見たのは1月11日昼ですが、夜寒気と頭痛で寝込んだので、今頃書いています。
主人公のノラ・ワイルダー(パーカー・ポージー)は、ホテルのコンシェルジュで独身。幼なじみの男は親友に紹介してしまうし、言い寄られて一夜を過ごした俳優は若い女優と恋人宣言と、男運に恵まれず、母親からも将来を危ぶまれています。
そこへ、友人のホームパーティで出会ったフランス人年下男ジュリアン(メルヴィル・プボー)に情熱的にくどかれ、親密な関係になりますが、ノラは不安症の発作が出て取り乱し、ジュリアンはパリに戻らねばなりません。将来のことを考えるノラに、ジュリアンは契約するわけじゃない出会うだけだといい、パリに戻る際に一緒にパリに行こうというジュリアンに、出会って2日目よ、仕事だってあるしと断るノラの微妙な温度差が描かれています。
ところが、ジュリアンがパリに戻ってしまうと、仕事が手につかないノラは結局仕事を辞め、親友オードリー(ドレア・ド・マッテオ)とともにパリへ。しかし、ノラはジュリアンの携帯電話番号を書いた紙をなくしてしまい、あてどもなくパリをさまよい・・・というようなお話。
ノラとオードリーが家族の用事でパリに荷物を運ぶことを依頼されという設定がかなり唐突な感じです。もちろん、何の当てもなくパリをさまよってジュリアンと出会うのは、そりゃ映画だからねってところですが。
キスシーンが、セクシーです。何度も、長めのキスシーンが出てきて、キスシーンが重視されてる感じ。
ジュリアンと出会った後のノラの態度、飛びついていかないところが、大人のしぐさというか、むしろリアリティを感じさせます。
でも、ノラも一度はそういうように、キャリア・ウーマンがあっさり仕事を辞めて、出会って2日目の将来の約束さえない年下男についていくことを、推奨するような映画は、いかがなものでしょうか。
(2009.1.12記)
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