◆たぶん週1エッセイ◆
また、パソコンダウン
2009年1月6日、事務所のパソコン(2005年6月購入のヨドバシカメラオリジナルパソコン)が、また倒れました。ルーティーンの操作中に突如メモリーエラーの青画面となり、一旦復帰したと思ったらすぐまた青画面となり、再起動しても黒い画面のままOS(WindowsXP)が立ち上がらず、操作不能となりました。2006年3月にダウンしてOSの再インストールをして(その経緯はこちら)、その後は大きな問題はなく使えていたのですが・・・
前回は、確定申告の作業が終わった直後、今回は正月の裁判所の期日が入っていない(1月8日は法廷も入ってましたが)日程に余裕のある時期。意外に私ってついてるのかも、とポジティブシンキングしておきましょう。
再度OSの再インストールで、だましだまし使うという選択もありましたが、そろそろ替え時とも思いましたので、買い換えることにしました。
で、今さらながら、WindowsVistaへの乗り換え記です。
前回も、書きましたが、私は、仕事上のデータはハードディスクじゃなくてMO保管していますので、ハードディスクのデータが失われても、業務上のデータは大丈夫でした。そろそろMOの容量がきつくなってきて、めんどうだしやっぱりハードディスク保存にしようかという誘惑に駆られていたのですが、きわどいところでセーフでした。一部、原発訴訟関係とか、弁護士会の法律相談関係の文書はハードディスクに保存していたものがそれなりにありますが。それはたいてい作成したら誰かにメールで送っているので、メールのデータが救出できれば、なんとかなるはず。
1月6日夜にSOTECのノートパソコン(秋冬物のWH5515PB)を買い、1月7日からセットアップしました。携帯用のハードディスク(122cmの高さから26回落としても動くって、ほんとかな)に自宅のパソコンからメールデータを移し、事務所でこれをインポートする計画でしたが・・・
立ち上げ作業を一通りして、まずはメールソフトの設定。ディスプレイの下にメールボタンがあります。いかにも初心者向けだよねと思いながら押すと、Office2007プレインストール製品のため、アウトルック2007が立ち上がりました。これがメールソフトだと全く疑わずに(現にメールソフトなんですが)設定を始めました。これが、設定が楽。メールアカウントの設定で、なんとメールアドレスとパスワードを入力しただけでもうメールサーバーに接続できてしまう。しかも、初期設定が起動時に送受信、30分ごとに送受信なので、アカウントを設定したらいきなり受信し始めました。私は、事務所のパソコンと自宅のパソコンの両方でメールを受信しているので、「コピーをサーバーに残す」の設定にしているのですが、もちろん初期設定はそうなってなくて、Vistaでどこでその設定をするのかを見つけるのに時間がかかり、半日分のメールが自宅のパソコンには残らないことになりました。
仕方ないなぁと思いながら、コピー保存期間2週間分のメールを受信し、大量の迷惑メールにめげながら迷惑メールの仕訳(削除)ルールを作る作業を進めました。慣れないタッチパッドでやっているとこれが時間がかかり、メールソフトの設定がほぼ終わったのが午後5時頃。
さて、自宅のパソコンからのメールデータを引き継ごうと思って、Microsoftのサイトからアウトルックエクスプレス6からWindowsメールへのメールデータインポートの操作説明をプリントアウトしてその通りやろうとしたら、指定されているボタンがない。そこでようやく、今自分が設定したメールソフトが、WindowsVistaのメールソフトWindowsメールではなかったことに気づきました。げっと思って、Windowsメールでもアカウントを設定し始めたら、こちらはきちんとユーザーIDやPOPサーバーとかを入力しないと設定できない。そして、ありがちなことですが、プロバイダーやレンタルサーバーの最初の説明書の通り入力しても、正しく入力されていないと跳ね返され、結局Windowsメールではアカウントも設定できず。過去のメールデータはWindowsメールに蓄積、新しいメールはアウトルックで送受信するというちぐはぐな結果に。まぁメールデータを取り込めたから、添付ファイルを救えたのでよかったですが・・・
WindowsVistaに変えて、一番困るのが、Lotus1−2−3が使えないこと。私は、最初に買ったパソコン(忘れもしない富士通のFMV5133DPSという、これがまたクセのある機械で・・・)が一太郎、1−2−3同梱タイプだったため、ワープロソフトは一太郎、表計算ソフトはLotus1−2−3を使い続けています。少なくとも96年段階では、そっちの方がメジャーで、Office同梱タイプより高かったんですよ。今では信じられないでしょうけど。
一太郎は、前のパソコンに入れていたCD−ROMを探していたら、なんと未開封の一太郎2007を発掘。これがVista対応バージョンのなので1月8日にインストールしました。こんなのオンライン登録手続きしたら買って未開封のソフトを今初めてインストールしたとは信じてもらえないでしょうね。
しかし、1−2−3は、2001年のバージョンアップが最後で、引き継いだIBMもVISTA対応版はないし今後も作らないと言っています(考えてみたら、そもそもWindowsXPで動いていたこと自体不思議)。私の日常業務で使っている利息制限法引き直し計算シートは、私が自ら1−2−3で組んでいます。1−2−3という少数派のソフトを使っているということもありますが、自分で組んでいる方が、ロジックが完璧にわかっていますので、条件を変えた計算や検算ができることが強みと考えています。そういう自信があるから貸金業者がいい加減なことをいったりごまかしの計算を出してきたときに、自分の方が正しいと自信を持って交渉できていると思っています。利息制限法引き直し計算以外にも様々なシートを作って業務に使っています。この過去のデータが使えなくなると大変痛い。Excelで1−2−3の古いファイルを読めるとまだいいんですが、Excelは勝者の強みというかMicrosoftの傲慢さというか、そういう配慮はかけらもなく、1−2−3のファイルは一切読めません。で、事務員のパソコンに携帯用ハードディスクとMOをつないで1−2−3のファイルを1−2−3で開き、それをExcelファイル形式で保存。といってもなんせ1−2−3が2001年版(最新ですが)ですからExcel2000のファイルにして保存し、これをExcel2007で開くという作業を、1月7日夜繰り返しました。全部やってたら何日かかるかわからないので、今交渉・裁判中の依頼者分だけ。でも、書式が崩れたり、Excelにない関数を使っているので一部変換できなかったというレポートが出たり。一番たくさん使っている利息制限法引き直しシートは関数の点では大丈夫だったのが幸いでしたが。Excelにない関数というのもExcel2007ではあるけどExcel2000にはないというだけなんですが・・・
一応完成して追加入力の必要のない1−2−3ファイルについては、開いてプリントアウトさえできれば、Excelファイルにしなくてもいいので、1月8日夜に「自在眼11プロ」を買ってきて、期待を込めて1月9日インストールしましたが、1−2−3のプリントについては、かなり低レベル。恥ずかしくて業務的には外に出せない。
1月9日は、とにかく基本シートをExcelで作り直すことにしました。それができれば、とりあえず今使う計算シートは、古いExcelファイルに変換したデータをデータ部分だけコピー&ペーストすれば、最初からExcelで作ったものと同じになりますから。幸い利息制限法計算シートは計算部分は概ね同じ。細かいことですが、1−2−3は「年」を1901年を1年(2009年は109年)と認識しているのに対して、Excelは西暦の年をそのまま認識しています。そのため閏年判定のロジックが1−2−3で使っていたロジックをExcelにそのまま使うと1900年ずれます。もっとも閏年のロジックは100年単位ならずれても結果はほとんど異ならず、291年後に初めて食い違うのですから放置してもいいのですが、チェックして気づくとやはりかっこうわるいので直してしまいます。こういうことしてるから時間がかかるんですね。
タッチパッドは、操作になれなくて、時間がかかるだけじゃなくて、ネット接続してるとかなり怖い。ポインタを動かすのに軽くなでるのが、かなり軽くタッチしてるのにそれでも押していると認識され、ブラウザではリンクの上をポインタがを通っただけでリンク先に接続してしまう。検索結果をスクロールしてるだけで全然見知らぬサイトに接続してしまい、しかも次々ページを開けてしまう。これじゃ詐欺サイトとかにあっという間に引っかかりそう。
それでUSBマウスにしようと思ったら、これがまたMicrosoftのサイトには、Vista対応でない一部のマウスでは、Vistaがブラックアウトする例が報告されているなんて書かれているのを見つけました。それでしょうがなく、1月8日の夜、Microsoft製の「Vista対応」と明記してあるUSBマウスを購入。これで不具合が生じたら訴えてやる!
1月9日からUSBマウスを使い始めました。やっぱりマウスの方が圧倒的にいい。作業効率が全然違う。
というようなことで、ようやく仕事をする環境に戻りつつあります。でも、それにしてもExcelで開けない1−2−3ファイルの山をどうしよう。やはり、これまで使ってきたパソコンにWindowsXPを再インストールして復帰させて、並べて使おうか。なお、迷いと悩みを残しています。
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