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たぶん週1エッセイ◆
映画「名探偵コナン から紅の恋歌」
ここがポイント
 タイトルもキーとなる歌も「ちはやぶる」で、もう一つのキーの歌が「しのぶれど」って…もう少し考えたら?
 名探偵コナン劇場版第21作「名探偵コナン から紅の恋歌」を見てきました。
 封切2日目日曜日、新宿ピカデリースクリーン2(301席)12時30分の上映は、ほぼ満席。

 毛利小五郎が(なぜか…)百人一首界をリードする「皐月会」の阿知波会長のインタビューをすることになり、またその前段で遠山和葉の同級生枚本未来子と高校生クイーンの大岡紅葉が対戦することになり、コナンらと「西の高校生探偵」服部平次らが日売テレビに集合していた時、百人一首の札のイラスト付きの爆破予告が入り、スタッフらは避難するが、皐月会の伝統の札を守ろうと会場に戻る枚本を追っていた平次と和葉は爆発に巻き込まれ、コナンに救われて九死に一生を得る。他方、京都では、皐月杯の連続チャンピオン矢島が自宅で撲殺され、その犯人と疑われた2年連続決勝敗退者の関根を乗せた車が爆破され、矢島の死体には百人一首の札が握らされており、関根のスマホには百人一首の札を添付したメールが送られていたことが発覚した。2つの事件の関連性を見たコナンと平次は、次の殺害対象と睨む阿知波と紅葉をマークするが…というお話。

 前作「名探偵コナン 純黒の悪夢」でシリーズ最高興収を記録した後、ネタ切れなのか、力を抜いたのか、今回は「名探偵服部君 ちはやふる便乗版」の趣です。
 タイトル(「から紅」:在原業平の「ちはやぶる神代も聞かず竜田川から紅にみずくくるとは」に由来することは明らか)からして、「ちはやふる」人気への便乗商法と予測されましたが、大岡紅葉とその師匠の名頃が絶対相手に取らせない6枚の札にして、殺害予告のキーとなる札(歌)が「ちはやぶる」で、百人一首決戦に挑む和葉が死守する札が「しのぶれど」って、まるっきり「ちはやふる」のパクリ(「ちはやふる」の千早のライバル若宮詩暢がこだわり死守する札が「しのぶれど」です)。同じ百人一首をテーマにする/舞台に使うにしても、もっと調べ上げて別のエピソードを作れば/探せばいいのに、と思います。
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(2017.4.16記)

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