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たぶん週1エッセイ◆
映画「名探偵コナン 漆黒の追跡者」
ここがポイント
 コナンと黒ずくめの組織の対決が目玉。探偵ものとしての謎解きの対象の連続殺人事件はショボくて興ざめ
 コナンと灰原哀の正体がばれたらお終いっていいながら、ベルモットとアイリッシュにはバレバレなのは…

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 アニメ名探偵コナン劇場版第13作にしてシリーズ最高のペースで観客動員している「名探偵コナン 漆黒の追跡者(チェイサー)」を見てきました。

 映画の冒頭に、高校生探偵工藤新一が黒ずくめの組織の犯行の一部を目撃して組織の一員ジンに捕まって毒薬を飲まされ、目が覚めると体が縮み小学生の体になっていたため、「江戸川コナン」を名乗って恋人の毛利蘭の下で蘭の父毛利小五郎の影武者として密かに事件を解決する一方、黒ずくめの組織の毒薬開発者も組織を逃れて毒薬を飲み体が縮んで灰原哀を名乗ってコナンと同じ小学校に通っているという、これまでのストーリーのおさらいがあり、江戸川コナンが工藤新一であるという視聴者に明らかな「秘密」が黒ずくめの組織に知られたらコナンも灰原哀もお終いだという説明があります。
 で、首都圏で連続殺人事件が発生し、その解決のために警視庁や近県の捜査官、毛利小五郎らが呼び集められて捜査会議が開かれますが、その中に黒ずくめの組織のメンバーが潜入していることを知ったコナンが、連続殺人事件の解決とともに黒ずくめの組織への復讐を図って組織の動きを追跡し、黒ずくめの組織もコナンの正体を疑って調査を続け・・・というストーリーです。

 タイトル、予告編を見ても、コナンと黒ずくめの組織の対決が目玉な訳ですが、探偵ものとしての謎解きの対象の連続殺人事件の方は、ショボくて興ざめ。これだったら探偵ものとしての部分はパスするか、もっと黒ずくめの組織を連続殺人に噛ませるとかして、ストーリーとしても正面対決にした方がよかったような気がします。
 黒ずくめの組織も、謎の新メンバー「アイリッシュ」とかいうのが出てきましたけど、いかにも回数を稼ぐために新人を追加した(メンバーがいなくならないように)って感じ。
 コナンと灰原哀の正体がばれたらお終いっていいながら、黒ずくめの組織のメンバーのうちベルモットとアイリッシュにはバレバレ。それでもそれぞれの個人的な感情から組織の親玉には報告してないって・・・映画ですから、アニメですから、まぁそういうものでしょうけど、ずいぶんご都合主義的。

 毛利蘭の空手とベルモットがかっこいい。
 テーマソングのバックでCGの東京の夜景、東京タワー、いやこのアニメでは芝公園にある「東都タワー」、に向かって歩く後ろ姿の女性は誰?このアニメで出てくるかっこいい女性って毛利蘭とベルモットくらいですが、どちらも髪の色違うし。

(2009.5.7記)

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