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たぶん週1エッセイ◆
映画「怪盗グルーのミニオン大脱走」
ここがポイント
 グルーと家族の物語とミニオンたちの流れが別々の印象なのが今ひとつ
 バルタザールの1980年代感がおじさん世代には懐かしい
 「怪盗グルー」シリーズ第3弾の映画「怪盗グルーのミニオン大脱走」を見てきました。
 封切り3日目、TOHOシネマズ新宿スクリーン7(407席)午前9時30分の上映は5割くらいの入り。USJでは2017年4月21日の「ミニオン・パーク」オープンを始めこの夏の主役となっているミニオンたちの勢い、世界興収では第1作「怪盗グルーの月泥棒」(2010年)が5.431億ドルで歴代154位、第2作「怪盗グルーのミニオン危機一髪」(2013年)が9.708億ドルで歴代32位、スピンアウト作品の「ミニオンズ」(2015年)が11.594億ドルで歴代13位、この作品も全米公開3週目の2017年7月18日現在ですでに6.224億ドルで歴代119位(7月25日現在7.325億ドルで歴代87位)にランクインしていることからすると、予想より不入り(全体では公開初週末5億9900万円で興行成績1位、「ミニオンズ」のときを上回ったそうですが・・・)。日本での興行成績ではいずれも歴代100位に入れず、第1作が2010年の41位タイ(12.0億円)、第2作が2013年の21位(25.0億円)、「ミニオンズ」が2015年の6位(52.1億円)止まりなので、日本ではそれほど期待できないともいえますが。笑いのツボが違うということでしょうか(私には、同様に笑いのツボがずれているように感じられるパイレーツ・オブ・カリビアンシリーズは、日本でも大ヒットしているので、そういうことでもないかと思いますが)。

 泥棒稼業から足を洗い、ルーシーと結婚したグルーは、反悪党同盟の捜査官として、1980年代に子役として人気を博したが番組を打ち切られてすねて泥棒になったバルタザールを追っていたが、目の前で世界最大のダイヤモンドを盗まれて取り逃がし、ルーシー共々反悪党同盟から解雇されてしまう。グルーの解雇を知ったメルらミニオンたちはグルーが泥棒に戻ると期待して大騒ぎするが、グルーは泥棒には戻らないと宣言し、ミニオンたちは失望して出て行く。失意のグルーの元にグルーがその存在を知らなかった一卵性双生児の兄弟ドルーから連絡があり、グルーの母と別れた父が大泥棒でドルーにそれを継ぐことを期待していたが亡くなり、グルーに父を継いで欲しいとして父の遺産の様々な装備を提供した。グルーは、それを利用して再度バルタザールに挑むが・・・というお話。

 グルーとルーシーの夫婦愛、グルーと娘たちの親子愛の物語と、ミニオンたちのコミカルさが売りなのだと思いますが、グルーをめぐるストーリーと、ミニオンたちの流れが別々で統合されない感じが残り、そこが今ひとつかなと思いました。
 バルタザールが音楽に乗って踊ったり戦うのに、カセットテープを使うのが、新鮮というか・・・今どきカセットテープを再生できる端末がどれだけあるのか・・・もちろん音楽も1980年代で、私のようなおじさんには懐かしいのですが、そういう世代を客層に狙ってるわけではないでしょうに。
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(2017.7.24記、25更新)

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