◆たぶん週1エッセイ◆
映画「大脱出」
シルベスター・スタローンが重警備の監獄をどうやって脱獄するかと罠にはめた者の正体と目的が見どころのアクション・サスペンス映画
「墓場」と呼ばれる完璧なセキュリティの監獄からシルベスター・スタローンとアーノルド・シュワルツェネッガーが脱獄するアクション・サスペンス映画「大脱出」を見てきました。
封切り2週目日曜日、新宿ミラノ1(1048席)午前11時15分の上映は1割くらいの入り。
セキュリティ会社を経営するレイ・ブレスリン(シルベスター・スタローン)は、自ら受刑者として収監されて脱獄し監獄のセキュリティの欠陥を指摘する業務を繰り返していた。業務を終えて帰ってくるとCIAの弁護士だというクライアントがCIAが極秘に民間委託している刑務所のセキュリティチェックのためにレイに潜入して欲しいと言ってきた。監獄の場所は教えられないと言う依頼者に、レイの友人でもあるビジネスパートナーのアビゲイル(エイミー・ライアン)とコンピュータ技師のハッシュ(カーティス・“50セント”・ジャクソン)は不審を抱き反対するが、共同経営者のレスター・クラーク(ビンセント・ドノフリオ)は報酬が大きいからやるべきだと言い、レイはピックアップ場所に赴く。護送車に連れ込まれるやハッシュが埋め込んだ発信器を抉り出されて眠らされたレイは透明な独房が並ぶ監獄で目を覚まし、話が違うとホブス所長(ジム・カビーゼル)に「避難コード」を知らせ解放を求めるが、所長に鼻で笑われ、罠にはめられたことを知る。脱獄のために周囲を観察するレイに受刑者のエミル・ロットマイヤー(アーノルド・シュワルツェネッガー)が親しく話しかけてくるが…というお話。
重警備の監獄をレイがどうやって脱獄するかとその過程で見せるアクション、レイを罠にはめたのは誰か、その目的はというサスペンスで見せる作品です。
監獄の所長がなぜ富豪から金を巻き上げる盗賊の首領マンハイムの居所情報にこだわり続けるのか、レイの正体を知っても拘束を続けるのはなぜかとか、小切手の凍結は誰の意図か、クラークはそれを織り込み済みだったのかとか、最後まで見てもいくつかの謎はわかりませんでした。そのあたり、少しフラストレーションが残りました。
主人公のレイの姓 ( last name ) がブレスリン ( Breslin ) で、妻子を失ったレイに寄り添うガールフレンドのニュアンスのビジネスパートナーがアビゲイル ( Abigail ) という組み合わせは、脚本家か監督が、アビゲイル・ブレスリン ( Abigail Breslin ) のファンなのでしょうか…
(2014.1.19記)
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