◆たぶん週1エッセイ◆
映画「ワイルド・スピード EURO MISSION」
アクションよりも、ドミニクの仲間は家族だ、家族を見殺しにしないという信条とそれをめぐる葛藤がテーマ
敵方に回っているレティとの対峙の場面などでのドミニクの悩ましい表情が渋くて痺れる
ど派手なカーアクションで売るワイルド・スピードシリーズの第6弾「ワイルド・スピード EURO MISSION」を見てきました。
封切り2週目月曜日祝日、TOHOシネマズ有楽座(395席)午前10時の上映は…わりと入っていたような気がするけど忘れてしまいました。日がたってしまったので(^^ゞ
リゾート地で平穏な日々を過ごすドミニク(ビン・ディーゼル)の元へ、宿敵のアメリカ政府捜査官ホブス(ドウェイン・ジョンソン)が突然現れ、国家機能を麻痺させるテロを計画して必要な装置を集めているショウ(ルーク・エバンス)の陰謀の阻止のための協力を求めた。ホブスは一味の中に死んだはずのドミニクの恋人レティ(ミシェル・ロドリゲス)がいることを指摘し、協力の対価として全員の恩赦を約束した。ドミニクは妹のミア(ジョーダナ・ブリュースター)と結婚し父親となったばかりのブライアン(ポール・ウォーカー)らとともに、ショウのアジトを襲うFBIに帯同し逃走するショウを追跡するが…というお話。
カーアクションは、ショウの追跡、ドミニクが見つけたレティと繰り広げるレースで、比較的ふつうに展開し、その後、ショウが狙うパーツの争奪戦に登場する戦車との戦闘、ショウが逃走のために用意した飛行機(輸送機)にワイヤーをかけて引きずりながらの疾走とエキサイトしていきます。前作で、巨大な金庫を引きずり振り回しながらの追跡・戦闘がクライマックスとなった名残か、この作品ではチタン製超強力ワイヤーが要所で登場します。
この作品では、カーアクションが売りなんですが、どちらかというとアクションよりも、ドミニクの自分たち仲間は家族だ、家族を見殺しにしないという信条とそれをめぐる葛藤がテーマというか見どころになっているように思えます。特に敵方に回っているレティとの対峙の場面などでのドミニクの悩ましい表情が渋くて痺れる。
もっとも、そういいながら、絶対的な主人公のドミニクとブライアン、ドミニクの妹でブライアンの妻のミアは守られますが、この作品で仲間のジゼル(ガル・ギャドット)は死に、予告編と思われる東京でのカーアクションシーンでジゼルと東京に行って暮らそうといっていたハン(サン・カン)も死にますので、意外に仲間は守られない印象ですが。(もっとも、この作品では死んだことになっていたレティが生きていたということになって登場していますから、ジゼルやハンが復活しないとはいいきれませんけどね)
最初の方の、ホブスが現れるシーンで、ドミニクと同棲していた新しい恋人(名前も出なかったなぁ)が、最初はホブスに拳銃を突きつけていたのに、ホブスがレティの写真を示すと、悩むドミニクに、行きなさいよと勧め、子どもができたばかりの夫ブライアンに対して妻のミアがレティを探しに行けと勧めます。ふつうなら危険だから行かないでくれというはずのところが妙にものわかりがいいというか、ノリがいいのはこの作品の性質でしょうか。
それにしても、公式サイトの情報のなさは、あきれるほど。ほんと、何も書いてないに等しい。なんだかんだで見てから書くまでに5日もたってしまったので、思い出しながら書くのに、全然使えなかった…(-_-;)
次回作は舞台が東京と予告されているのですが、果たして東京の中心部でど派手なカーアクションのロケが可能なのか、そちらの方が気になるところです。
(2013.7.26記)
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