◆たぶん週1エッセイ◆
映画「フランケンウィニー」
科学好きの少年が死んだ愛犬を生き返らせるというパペットアニメファンタジー「フランケンウィニー」を見てきました。
封切り4週目日曜日、新宿ピカデリースクリーン1(580席)午前9時20分の上映は3%の入り。日曜日の午前9時台に映画見に行くかなぁってことでもありますが、同じ時間の「レ・ミゼラブル」はけっこう並んでましたし「レ・ミゼラブル」で並んでる観客から「なんでレ・ミゼラブルがスクリーン1じゃないの」って声が上がってました。私もそう思います。まぁ私はスクリーン1だから見てみようかと思った(やはり映画は大きなスクリーンで見るのが一番)わけで、動員に効果がないわけじゃないんでしょうけど(「レ・ミゼラブル」はほっといても客が来るし)。
科学好きの少年ヴィクターは、いつも屋根裏にこもり、愛犬のスパーキーが一番の友達だった。同じクラスのフシギちゃんがペットの白猫オヒゲくんの糞占いでヴィクターに「何かが起こる」と予言した日、スパーキーは車に轢かれて死んでしまった。スパーキーの死の傷が癒えないヴィクターは、理科のジクルスキ先生の電気ショックの実験にヒントを得て、スパーキーの死体を掘り出し雷の電撃で生き返らせる。ヴィクターはスパーキーを屋根裏部屋に隠したが、スパーキーはじっとしていられずに走り回り、ヴィクターの同級生のエドガーに姿を見られてしまう。エドガーは、ジクルスキ先生が企画した科学展での優勝を狙い、ヴィクターを脅して金魚を生き返らせるが、なぜか金魚は透明金魚として生き返った。エドガーは自慢げに透明金魚を持ち歩くが、そうするうちにヴィクターがスパーキーを生き返らせたことが知れ渡り、同級生たちは次々と死んだペットを生き返らせ・・・というお話。
昔懐かしいパペット(人形)をコマ撮りして動かすという手法(今はストップモーション・アニメーションというらしい)のものすごい手間のかかるアニメですが、昔見た作品のようなかくかくした動きがなくものすごくスムーズな動きです。最初は登場人物は全部パペットじゃなくてCGアニメだと思ったくらい。87分の作品ですが、そういう撮り方をしてることからすればよくこれだけ長時間の作品にしたなと思えます。
パペットが、リアルじゃないんですが、目元とか妙に情感があるように思えます。スパーキーはとんでもなく愛らしいし、ヴィクターのママの表情やしぐさはどこかなまめかしい。
ヴィクターの同級生のナソルが生き返らせたペットの芋虫がまたかわいい。トシアキの生き返らせたガメラっぽい亀の怪獣と闘うというので、えっこの芋虫が巨大化してモスラになるんだろうかと、一瞬思いましたが・・・
ヴィクターの同級生の競争意識が非常に強く何でもビデオ撮影する小ずるいキツネ目の少年トシアキは、監督の日本人像を象徴しているのでしょうね。突然日本語を話すシーンがありそこで日本人の設定と気付きましたが、やっぱり日本人はいいイメージは持たれていないと再認識しました。
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