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たぶん週1エッセイ◆
映画「遠距離恋愛 彼女の決断」

 ニューヨークで知り合った研修中のスタンフォード大学院生とレコード会社従業員のニューヨークとサンフランシスコに別れた遠距離恋愛を描いたラブコメ「遠距離恋愛 彼女の決断」を見てきました。
 封切り2週目日曜、東京で2館だけの上映なのに大きい方のスクリーンのヒューマントラスト渋谷のお昼近く開始の上映は、予告編開始時点でなんと9人(定員の5%)!。渋谷だよ。日曜だよ。ラブコメだよ。ま・・・カップルで見たらちょっと恥ずかしい映画だから、それで正解かもしれませんけど。

 恋人の誕生日にプレゼントを用意しなかったために振られたレコード会社勤務のギャレット(ジャスティン・ロング)と、ニューヨークの新聞社で研修中原稿を真っ赤にされて突き返されて鬱憤晴らしをしたいスタンフォード大学院生エリン(ドリュー・バリモア)は、パブで意気投合してそのままギャレットの部屋で一夜の関係を結ぶ。その後2人はニューヨークでデートを重ねるが、エリンは6週間後には研修を終えてサンフランシスコに帰ることになる。エリンがニューヨークを去る日に空港まで送ったギャレットは、別れたくないと遠距離恋愛を申し込み、姉コリーン(クリスティナ・アップルゲイト)夫婦の家に居候するエリンに電話したり、訪ねたりして交際を続け、エリンはニューヨークでの仕事を探そうとするが・・・というお話。

 テーマは遠距離恋愛で、なかなか会えないことのフラストレーションとか、一緒に住むための仕事の選択の話は何度も出てきますが、離れていることでの他の男・女の誘惑や嫉妬、そこからのけんか・こじれはほとんど出てこず、遠距離恋愛としてはかなり幸せな部類の展開と思えます。
 サブタイトルの「彼女の決断」は、どうなんでしょう。むしろ最後は、昨今のパターンから想像されるように、彼の決断の方がふさわしいように思えますが。

 公式サイトのプロダクションノートでナネット・バースタイン監督が「出会いの設定がとても自然だった」と語っています。仕事の鬱憤晴らしで仲間と飲みに来た女性がパブのゲーム機で最高得点を維持している伝説のゲーマーで、そのことを知って感動したその日恋人に振られたばかりで男3人で飲みに来ていた男性と意気投合してそのまま肉体関係を持ってしまい、朝目覚めてから電話番号を聞いて交際を始めるという出会いは、ニューヨークではとても自然なんでしょうか。

 R15+指定だけあって、Hシーンと下ネタ満載です。ギャレットが突然サンフランシスコを訪れた時に家に帰り着くなり台所のテーブルでHし始める2人を、物音を聞いて電気をつけたコリーンが見つけてびっくり、しかもそのテーブルではコリーンの夫が食事中だったというシーン(でも、コリーンの夫はどうして台所で電気もつけずに食事をしていたんでしょう)をはじめ、会ったらもう我慢できないとばかりにHし続ける2人。ジョークも下ネタが多く、子ども連れでの鑑賞はもちろんのこと、大人のカップルでもHしてないカップルが一緒に見るのは気まずそう。コリーンの愛らしい娘マヤちゃんが登場しますが、まさしく“Maya,Statue!”といいたくなる場面が続きます。

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