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たぶん週1エッセイ◆
新宿コマ東宝さよなら興行  映画「細雪」

 2008年12月いっぱいで閉館する新宿コマ東宝の「さよならコマ東宝 ファンが選ぶ、想い出の東宝名作映画フェア」、12月27日は「細雪」(1983年)を見てきました。
 土曜日の午前中で500席クラス(586席ですって)がほぼ満席というのは、なかなかありません。もちろん、閉館興行、入場料金500円というのが効いてるんでしょうけど。客層は、ほとんど中高年でした。
 実は、私は新宿コマ東宝、初めて入ったんですが、初めてでお別れというのは名残惜しい。しかし、受付前のご愛顧ありがとうございましたの看板の絵の中央が「花より男子ファイナル」っていうのはあんまり。「七人の侍」とかと並べてそれを押しのけてですよ!こういうセンスを見ると閉館もむべなるかなと・・・

 これまで3度映画化された「細雪」ですが、この1983年版が最新。25年前のフィルムですから、最初の方はかなり傷んでいて、白い傷が入ったりしていましたが、最初以外はそれほど気になりませんでした。
 船場の旧家に生まれた4姉妹の軋轢と愛情を、本家の名を守ろうと頑固にふるまう長女鶴子を岸恵子、3女・4女を引き取り4女が引き起こす問題や夫の浮気や本家との対立に堪え忍ぶ次女幸子を佐久間良子、何故か良縁に恵まれない引っ込み思案の3女雪子を吉永小百合、次々と男と問題を起こす4女妙子を古手川祐子の豪華メンバーで描いています。もちろん、25年前の映画ですから、みんな若い!
 その中で、小悪魔的な古手川祐子よりも、清楚な吉永小百合よりも、意地悪ぶりも含めて気丈な岸恵子に華があると感じてしまったのは、私の年齢のせいでしょうね(映画公開当時の年齢が今の私の年齢に4人の中で一番近い)。公開当時に見ていたらきっと、役柄も含めて古手川祐子に魅力を感じたはずですが(実年齢で同い年ですし)。

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