◆たぶん週1エッセイ◆
映画「ホノカアボーイ」
ハワイ島北部の小さな町ホノカアの映画館に住みついた日本人青年と日系人おばあちゃんの交流・恋愛を描いた映画「ホノカアボーイ」を見てきました。
封切り4週目日曜午後で4割くらいの入り。
主人公が学生なので、ほのぼの青春恋愛映画という路線かと思って見に行きましたが、「老いらくの恋」がテーマですね。夫と死に別れて50年のビーさん(倍賞千恵子)のレオ(岡田将生)への思いがメインストーリーで、それに80歳以上のコイチ(喜味こいし)の性生活の話も印象に残りますし。
老いらくの恋では、普通老人同士の恋愛が描かれますし、そうでなければおじいちゃんと若い女の恋愛でしょうけど、ここではおばあちゃんと若い男の恋愛がわりとサラッと描かれています。いたずら好きのビーさんがお茶目でとてもかわいいキャラに描かれているので、若い男との恋愛もそれほど不自然に感じさせません。レオがコイチのTシャツに書かれた「同性愛」の文字を「愛に壁はない」ってことですと読みますが、こうして見ると60歳くらいの年齢の壁も、乗り越えられるかもと思ってしまいます。
もっとも、爽やかな感じがするのは、ハワイ島の風景も効いているでしょうね。日本が舞台だったら、やはりおどろおどろしい感じになりそうです。
ただ、ビーさんの選んだ結末は、明確には描かれていませんが、私にはちょっと残念。ここまでやったらハッピーエンドにして欲しかったと思います。
レオが働き、住み込んでいる、映画館。人口2000人あまりの町なのに客席が何百席もあります。映画の公式サイトの記載では600席近くあると書かれています。どうみても今自分がこの映画を見ている映画館より大規模なので、ちょっと驚きます。
ビーさんが横倒しのテレビで見ているメロドラマ。深津絵里が悪い男に騙されているけど私はどこまでもついていく・あなたを信じてるという演技をし続けますが、公式サイトによればこのドラマのタイトルが「うざい女」って・・・
レオとビーさんの話す糸電話、せめてお話中は糸をピンと張って欲しかった。糸がたるんでいても話せる糸電話、ハワイ島の緩い雰囲気ではそれでも話せますってわけには行かないと思うのですが。
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