庶民の弁護士 伊東良徳のサイト

たぶん週1エッセイ◆
映画「ジャッカス クソジジイのアメリカ横断チン道中」
ここがポイント
 下ネタ中心のギャグをつなぎ合わせたコメディ。テレビのバラエティ番組を見る印象
 86歳の設定のアーヴィンが誰彼かまわずナンパし続ける姿に希望を感じるか悲観するか

Tweet 

 アメリカのドッキリカメラ系のバラエティ番組の劇場版「ジャッカス クソジジイのアメリカ横断チン道中」を見てきました。
 封切り7週目日曜日、この日時点で全国4館東京で2館の上映館の1つヒューマントラストシネマ渋谷シアター2(173席)午前9時50分の上映は1割程度の入り。

 妻に先立たれ、結婚生活46年の末に解放され自由になったと浮かれる86歳アーヴィン(ジョニー・ノックスビル)は、妻の葬儀に遅れてやってきた薬物犯罪で受刑して仮釈放中にまた薬物に手を出して収監が予定されている娘から久々に会った8歳の孫ビリー(ジャクソン・ニコール)を押しつけられ、ビリーを父親の元に送るために、妻の遺体を車のトランクに入れてビリーとともに旅立つが、ビリーが動かないという子ども用の乗り物に乗ると乗り物が飛び出し、スーパーの店内で商品を勝手に食べて追いかけられ、ペンギンの看板に車で衝突し、他人の結婚式に紛れ込んでシャンパンタワーを崩壊させてウェディングケーキにダイビングし、誰彼かまわずナンパを試みるが相手にされず、女性用ストリップに入り込んでズボンを脱いで踊り出し、と行く先々で事件を引き起こし…というお話。

 妻が死んで自由になったと、誰彼かまわずナンパを仕掛けるアーヴィンが、長らく会っていなかった孫を押しつけられて面倒に思いながら連れ回し、孫を車やモーテルの部屋に置いてナンパに出かけて一人で事件を起こし、孫と一緒の時は2人で事件を起こし、という展開で、勝手に振る舞うアーヴィンがビリーと過ごしていくうちに次第に愛着を感じるようになるというストーリーで、一応ハートウォーミングなところも見られます。
 しかし、基本的には下ネタ中心のギャグのつなぎ合わせという感じで、テレビのバラエティ番組を見ているイメージです。

 86歳という設定のアーヴィン(役者は43歳で、そのメイクアップが、アカデミー賞メイクアップ&ヘアスタイリング賞にノミネートされたそうです。受賞はしませんでしたが)が、性欲の塊のように行動し、誰彼かまわず女性に声をかけ続ける姿は、そんな歳になってもそれだけ欲情するものかと感心してしまいます。行く末に希望を感じるか悲観するかやや微妙な感じもしますけど。
(2014.5.11記)

**_**区切り線**_**

 たぶん週1エッセイに戻るたぶん週1エッセイへ

トップページに戻るトップページへ  サイトマップサイトマップへ