たぶん週1エッセイ◆
映画「無ケーカクの命中男」&「寝取られ男のラブ♂バカンス」

 新宿ミラノ3“男たちの恋愛強化月間 笑いと涙の2本立て”「無ケーカクの命中男」&「寝取られ男のラブ♂バカンス」を見てきました。
 全国で新宿ミラノ3でしか上映してないけど、3割くらいの入り。

 R−18(18禁)指定の映画って、ずいぶん久しぶり。たぶん社会人になってからは見てないような・・・
 「寝取られ男のラブ♂バカンス」では何度か主演男優の下半身で消しが見られましたし、「無ケーカクの命中男」では出産直前シーンであれ?というシーンがありましたが、ポルノって雰囲気ではなく、下ネタが多いけどラブコメです。R−15くらいでもよさそうに思えましたが。
 客層は基本的に男性ですが、女性の1人客も意外にいました。

 「無ケーカクの命中男」は、TV局レポーターのアリソン・スコット(キャサリン・ハイグル)が、スタッフから出演側への昇進祝いの夜にクラブであったプータローのベン・ストーン(セス・ローゲン)と意気投合してアリソンの部屋で派手にHしたらその一夜でアリソンは妊娠、ベンを連れて訪れた産科で胎児の映像を見せられたアリソンは生むことを決意し、ベンもアリソンと共に生きようと決意するが・・・というお話。
 TV局でセレブにインタビューする花形レポーターと、女優の名前からどの映画のどのシーンでヌードが見られるかを検索するサイトを立ち上げて一儲けしようともくろむプータローが、一夜をともにし一緒になろうとするという設定から、かなり無理があります。アリソンの姉夫婦が一見幸せそうで、実は喧嘩が絶えずという設定ですが、この喧嘩の原因も、夫ピート(ポール・ラッド)が時には自分の時間が欲しいと思って妻デビー(レスリー・マン)に隠れて男友達とバーチャル野球ドラフトをしていたり一人で「スパイダーマン3」を見に行ったとかいうこと。それを妻が、自分もクラブに行って優先入場させてもらえなかったのを、夫は年をとると渋みが出たといわれるのに自分は魅力がなくなったといわれ不公平だと嘆くという具合。それで、夫が出て行けっていわれるのは、ちょっと。
 基本的には、そういう夫婦のすれ違い・難しさを見ながら、あり得ないHから入った2人が喧嘩と試行錯誤を繰り返しながら心を通わせていくってお話です。おバカなシーンが多いですが、ふつうに青春ものともいえそう。まぁ青春ものというには少し年齢層が高いかも知れませんが。
 姉夫婦の子どもたちが、あどけなさとおませさを振りまいて、とてもかわいい。監督の実の娘だそうですが。

 「寝取られ男のラブ♂バカンス」は、TVドラマの音楽担当ミュージシャンのピーター(ジェイソン・シーゲル)が、5年間交際してきたドラマの主演女優サラ・マーシャル(クリスティン・バル)から男ができたから別れたいと告げられ、傷心旅行でハワイに行ったところ、ホテルでサラとその相手のロック・ミュージシャンアルダス・スノー(ラッセル・ブランド)と鉢合わせし、同情したホテルのフロント係レイチェル(ミラ・クニス)と親しくなるが、なおもサラへの思いを捨てられないピーターはスノーからサラとの関係はもう1年続いていることを知らされてあ然とし、そこへサラのドラマの打ち切り、サラとスノーの破局が訪れ、さあどうする・・・というお話。
 こちらも、ふつうに青春ものしてます。やはり少し年齢層が高いかとも思いますが。でも、1年も二またかけてたら、ねぇ。

 「無ケーカクの命中男」で、ピートがバーチャルドラフトで「マツイを取ったぞ」(ヒデキかカズオかは区別されてませんが)と喜んでたり、「寝取られ男のラブ♂バカンス」でレイチェルが日本語で観光客に案内したりと、2本とも日本公開も意識して作られてると思いますが、日本では新宿ミラノ3だけの公開って、ちょっと寂しい。

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