たぶん週1エッセイ◆
映画「幸せの教室」
ここがポイント
 人生いつからでも前向きに取り組めばやり直しがきく、くよくよしないで前向きにがんばろうというメッセージ
 中年のバツイチ男と働かないダメ男との生活に疲れた人妻の恋、草食系中年男と酒乱肉食系中年女の恋というのも、同年齢層おじさんとしてはちょっとときめく

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 リストラされた中年男が短大で再出発する映画「幸せの教室」を見てきました。
 封切り3日目、TOHOシネマズ渋谷スクリーン1(154席)午前9時30分の上映は3割くらいの入り。観客層は中高年が多数派。トム・ハンクスとジュリア・ロバーツですからねぇ。

 大学に行っていないことを理由にスーパーを解雇されたラリー・クラウン(トム・ハンクス)は、短期大学に行くことにして学生部長の勧めでスピーチと経済学の講義を受講することになった。スピーチのクラスの担当のメルセデス・テイノー(ジュリア・ロバーツ)は、作家志望の働かない夫との結婚生活に疲れアルコールに浸っていた。ラリーはスクーター好きの女子学生タリヤ(ググ・バサ=ロー)にスクーター軍団に引き入れられ、若い学生たちと行動を共にするようになる。タリヤから刺激を受け前向きに学生生活を送るラリーは、ある日、夫とけんかして酔っ払ってバス停に座り込むテイノーを見つけ、タリヤに背中を押されてうちまで送るが・・・というお話。

 人生いつからでも(ラリーは50代、テイノーは40代)前向きに取り組めばやり直しがきく、くよくよしないで前向きにがんばろうというメッセージです。おずおずとながら、若い学生とのつきあいもこなしていくラリーの姿に象徴されています。
 ただ長年一生懸命働いて、「今月の人」表彰を8回も受けていたのに、大学を出ていないからこれ以上出世できないという理由でリストラの第1順位にされたのを争わないっていうのはどうなんでしょう。アメリカは解雇の自由が幅広く認められているので争っても仕方がないってことかなとも思いますが(そのあたりの具体的な事情は、私にはよくわかりません)、日本の感覚で見ると、いくら何でもそれはないだろって思います。
 中年のバツイチ男と働かないダメ男との生活に疲れた人妻(働かないダメ男を追い出した人妻)の恋、草食系中年男と酒乱肉食系中年女の恋というのも、同年齢層おじさんとしてはちょっとときめきます。

 タリヤの人見知りしない、開けっぴろげな性格は、微笑ましい。読めない日本語で「醤油」ってタトゥーを入れられちゃうドジさ加減も、たぶん笑い飛ばせそう。
 堅物で不気味なマツタニ教授。ギャグなんでしょうけど、これが日本人に対するイメージとして残ってるのなら、ちょっといやだなぁ。

 ジュリア・ロバーツが夫から「おまえの一番きらいなところは、おれは巨乳が好きなのにおまえは貧乳だってことだ」といわれるシーン。ジュリア・ロバーツもすぐに「車を停めて」って怒鳴って、車から降りますが、ちょっと凍り付きました。あれで貧乳っていわれたら立つ瀬がない人が多数・・・(@_@) スリムな彼女と見に行くのは見送った方が無難かも。

(2012.5.13記)

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