庶民の弁護士 伊東良徳のサイト

たぶん週1エッセイ◆
映画「ラスト・ベガス」
ここがポイント
 元悪ガキ仲間の70才の同窓会。少し控えめなはしゃぎぶりが微笑ましい
 子どものときも老人になっても同じ女性を好きになるビリーとパディの関係と人情の機微が見どころ
 はしゃぎながらも妻の掌のサム。哀しいか微笑ましいか…

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 幼なじみの悪ガキ4人組が70才になってラスベガスに集まりバチェラー・パーティーをするハートウォーミング系映画「ラスト・ベガス」を見てきました。
 封切り3週目土曜日、新宿ミラノ2(588席)午前11時の上映は1〜2割の入り。

 独身を貫いてきた70才のビリー(マイケル・ダグラス)は、友人が死んだのを機会に31才の愛人との結婚を決意し、葬式の弔辞の中でプロポーズし、受け入れられた。ビリーから結婚式の招待を受けた幼なじみのサム(ケビン・クライン)とアーチー(モーガン・フリーマン)は、ラスベガスでビリーのバチェラー・パーティーをやろうと言い、ビリーが妻ソフィーの葬式に来なかったことから険悪になっている昔の悪ガキ4人組のもう一人パディ(ロバート・デ・ニーロ)をだまして誘い出す。ラスベガスで顔を合わせた4人は、ホテルの予約の手違い、パディがビリーに口論をふっかけるなどから気まずい雰囲気だったが、カジノのクラブで聴衆もなく歌うダイアナ(メアリー・スティーンバージェン)を囲んで盛り上がり、アーチーがカジノで大勝ちし、損を取り返したいとホテルのマネージャーがスイートルームを用意し、と進むうちに昔の調子を取り戻し、ラスベガスで老人パワーを発揮するが…というお話。

 子どもの頃の悪ガキ4人組が70才になってラスベガスで開いた同窓会。さすがに歳が70才ですからはしゃぎぶりもはちゃめちゃではなく少し控えめで、ちょっと恥じらいがあるのが微笑ましい。
 幼い頃も青年期も、そして70才になっても、同じ女性を好きになり張り合うビリーとパディ。この2人の関係と人情の機微がストーリーの中心となっています。そして子どものときも若者のときも老人になっても、もてる男はもてるし、もてない方はもてない。う〜ん…身につまされるというか、やはりもてない方に共感してしまうなぁ。
 幼なじみのバチェラー・パーティーでラスベガスに行くと聞いた妻から、バイアグラとコンドームを渡され、浮気してきていいからその代わり何をしたかは自分に秘密にしてくれ(知りたくない)と言われ、妻公認で浮気ができると浮かれて画策し首尾よく若い美女を射止めたものの、結局妻の方がいいと、渡されたものを使用しないままに妻の元に帰るサム。映画を見終わったカミさんが、「あなたはあの4人で誰かなと考えたけど、やっぱりサムね」って。否定はできませんけど、その自信は何?それに、70才になってもできるかは… 
(2014.6.7記)

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