◆たぶん週1エッセイ◆
映画「レイトン教授と永遠の歌姫」
映画というよりゲームの販売促進アイテムという印象
古代王国の復活と鍵となる歌声を映像・音響的に荘厳な展開を図ればもう少し見れたと思うのですが
任天堂DSの謎解きゲームを映画化した「レイトン教授と永遠の歌姫」を見てきました。
封切り2週目日曜日午前中は4割程度の入り。客層は若者中心ですが、中高年のおじさん1人客もちらほら。映画を見慣れてない感じ(後ろの人のこと全く考 えずに始終頭動かしてる人とか、今どきあり得ない映画上映中も携帯の画面開けて眺めてる人とか)の中高年おじさんって、「初の映画化」と聞いて駆けつけた ゲームファンなんでしょうか。
レイトン教授のかつての教え子のオペラ歌手ジェニスが死んだ親友のミリーナが7歳の子どもになって生き返り「永遠の命を手に入れた」と言っていると、レ イトン教授に相談をしてクラウン・ペトローネ劇場で行われる伝説の不老不死王国アンブロシアをテーマにミリーナの父オズロ・ウィスラーが作曲した新作オペ ラの招待状を送ってきたことから、レイトン教授と弟子のルークがそのオペラを見に行くと、勝ち残った1人には永遠の命を与え他の者には命を差し出してもら うという謎解きゲームに否応なく参加させられ、勝ち抜いた者たちは古代アンブロシア王国と思われる離島の城に送られるが、そこで待っていたものは・・・と いうお話。
冒頭からゲームの紹介っぽい映像が続き、この映画、映画として見せるためじゃなくてゲームの販売促進アイテムなのねって思わせてくれます。ゲームはやったことがなくて映画で初めてレイトン教授を知る(私のような)観客というのは、想定されてない感じです。
物語の後半、記憶の書き換えというSFアニメで扱われてきたテーマが、単純な技術小道具として登場し、例えば「甲殻機動隊」で見せられたときには重々しい考えさせられる問題提起を感じたこととの落差を感じさせました。
同じく、古代王国の復活と鍵となる歌声というアドベンチャーファンタジーのパターンも、映画という舞台で映像・音響的に荘厳な展開があり得たところですが、バトルスーツっぽい敵が暴れる状況では、重厚な印象は持てませんでした。
描き方によってはもう少し洗練された展開もあり得たのでしょうけど、全体としては基本的にはお子様向けのバタバタしたアニメに終わった感があります。
私としては、レイトン教授の助手1号のふだんは地味なレミのキャラが一番気に入りました。
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