◆たぶん週1エッセイ◆
映画「マダガスカル2」
ニューヨークの動物園の人気者たちがアフリカに戻って引き起こす騒動を描いたアニメーション映画「マダガスカル2」を見てきました。
封切り1週目祝日金曜日、お子様の夏休み開始日ですが、字幕版の方を見に行ったのでガラガラでした。
ニューヨークの動物園の人気者、ダンスをするライオンのアレックス、シマウマのマーティー、キリンのメルマン、カバのグロリアが、紆余曲折の上マダガスカル島に行った前作に続き、マダガスカル島からペンギンズの操縦するパチンコプロペラ飛行機でニューヨークを目指しますが、当然のように途中で墜落、ペンギンズがサルの助けを借りて飛行機を修理する間、アレックスたちはあたりをさまよいますがそこが故郷だと知り、昔の仲間たちと合流します。アレックスは両親と会いますが、アレックスの父ズーバに代わってボスの地位を狙うマクンガの罠にはまり、成人の儀式に失敗して水場を追放されズーバもボスの座を降りるハメになります。マーティーはたくさんの仲間にあって大喜びでしたが、得意の水芸がシマウマなら誰でもできることや親友のアレックスもマーティーを他のシマウマと見分けられないことでアイデンティティーを失います。グロリアはお見合いをすると言いマッチョなカバのモトモトの求愛を受けますが、不治の病にかかって余命48時間と誤解したメルマンのモトモトへのアドヴァイスを聞き、メルマンの心を知ります。そこに動物たちの水場が枯れ、その解決のためにアレックスとマーティーは保護区域を出て上流に向かい、メルマンは火山の神への生贄に立候補し・・・というお話。
3DCGのアニメーションで、なんかもう技術的には実写と見まごうものを作れるんだけど、アニメと気づかせるためにキャラをデフォルメしてあるという、そういう感じを受けてしまいました。特に、海、湖、川の水の表現力に驚きました。海だけだと、本物かと思ってしまいます。ある意味で本物よりもそれらしいイメージというか。
キャラクターは、かわいいけどどこかクセがあり、そこに味わいがあります。脇役のペンギンズとかモーリス(アイアイ)とかメイソン&フィル(サル)とか、ふてぶてしさに魅力があったりします。
実は一番印象的なキャラクターは、めっぽう強い観光客のおばあちゃんなのですが、公式サイトでも名前も紹介されていません。そこがちょっと残念。
アフリカを舞台にした、動物物なのですが、動物たちが生きる地域が、保護区域内で、水場が枯れて他の水場を探そうという意見に対し、保護区域内の水場はここだけだ、保護区域を出たら危険だ、人間たちに殺されてしまうって。野生動物の恐怖みたいな感覚はもう皆無。主人公たちもニューヨークの動物園育ちですし、動物たちが人間の保護の下でしか生きられないという設定は、時代の流れを感じさせます。
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