たぶん週1エッセイ◆
映画「マンマ・ミーア!」
ここがポイント
 娘のソフィーがかわゆい。ふんだんに見られるソフィーの笑顔だけでもうとろけてしまった
 アラフィフ世代には、学生時代に親しんだABBAのヒットナンバーと、新星だったメリル・ストリープの組み合わせの懐かしさだけで十分楽しめる

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 エーゲ海の小島で小さなホテルを経営する母の元で成人した娘が結婚式を機会に父親を捜すというテーマで母と娘の絆をABBAのヒットナンバーに乗せて描くミュージカル映画「マンマ・ミーア!」を見てきました。
 封切り後11週目日曜日ですが、意外に入っていました。

 21年前の母親ドナ(メリル・ストリープ)の日記を見つけ出して、妊娠した頃に母親が週替わりで3人の男と「・・・」していたことを知った20歳の娘ソフィー(アマンダ・セイフライド)が、自分の結婚式に、母親に内緒で母親の名前でその3人の男に招待状を送り、3人の男が母娘の住むカロカイリ島にやってきたが、経緯を知らないドナは娘が出生の秘密を知ったら気絶すると思って男たちを追い返そうとし、ソフィーは結婚式のサプライズのためと男たちを引き留めて誰が自分の父親かを探るが会ってもわからず困ってしまい・・・というストーリーのミュージカルです。
 音楽がABBAのヒットナンバーですから、当然に明るくコミカルな展開で、楽しく見ることができます。

 娘(まだあんなに大きくありませんが)を持つ父親としては、こういう映画はどうもまともに批評できませんと、ことわっておきます。
 娘のソフィーがかわゆい。最初から最後まで「花嫁の父」目線で見てしまいましたので、私はほとんどソフィーしか見ていませんでした。女友達と母親の日記を読むソフィーのいたずらで期待に満ちた笑顔、父親候補の男たちと話すソフィーのキラキラした笑顔、ふんだんに見られるソフィーの笑顔だけでもうとろけてしまいました。アマンダ・セイフライドは、見た感じでは20歳にはなっていない、まだティーン・エイジャーかと思えましたが、撮影時で22歳なんですね。後で公式サイトで見てびっくりしました。

 設定が、21年前にはドナが友人2人とグループを作ってABBAのナンバーを歌っていたということになり、当時の3人の男が若かりし頃ミュージシャンでいかにもヒッピーのファッション。ABBAが流行ったのは70年代後半ですし、アメリカでも80年代に入ってあんなファッションはちょっとないでしょう。どう考えても、今映画にする以上、ソフィーは30歳くらいにしないと計算が合いません。その違和感が、最大の難点。元のミュージカル(舞台)が1999年に書かれたものだから仕方ないんですけど・・・
 あっ、このミュージカルでは「・・・」(ドット、ドット、ドット)は特殊な意味でしたね。
 まぁ、私たちアラフィフ世代には、学生時代に親しんだABBAのヒットナンバーと、その頃注目の新星だったメリル・ストリープの組み合わせは、懐かしさだけで十分楽しめます(メリル・ストリープも年取ったよな、当然自分も、と感慨に耽りながらですが)から、うるさいこと言う気になれませんけど。

(2009.4.12記)

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