庶民の弁護士 伊東良徳のサイト

たぶん週1エッセイ◆
映画「モンスターズ・ユニバーシティ」
(2D・日本語吹き替え版)
 2001年のピクサーアニメ「モンスターズ・インク」の前日談、マイクとサリーが怖がらせ屋としてモンスターズ・インクで働くまでを描いた映画「モンスターズ・ユニバーシティ」を見てきました。
 封切り2週目土曜日、シネマスクエアとうきゅう(224席)午前11時の上映は1割くらいの入り。公開初週末2日間の動員60万人超、興行収入8億円超という2013年最高のオープニング興行成績のこの作品が、土曜の午前中、2D吹き替え版というハンデがあったとしても、このガラガラぶりは、空いてる映画館好きにとって新宿ミラノがいかにお得かを示しているといえましょう。

 幼い頃から怖がらせ屋に憧れていたマイク・ワゾウスキは、猛勉強の末、名門のモンスターズ・ユニバーシティ怖がらせ学部に入学した。身体能力と容貌のハンデを勉強で乗り越えようとするマイクは、名家の出でうなり声の才能を過信するサリーことジェームズ・P・サリバンとそりが合わない。ある日、マイクは、ナイト教授の授業に現れたハードスクラブル学長から、「あなたは怖くない」と評価され、一つ覚えと評価されたサリーともども怖がらせ学部を追い出されてしまう。怖がらせ屋への夢をあきらめきれないマイクは、大学主催の「怖がらせ大会」で優勝して怖がらせ学部への復帰を認めさせようとするが、6人組の団体戦のためメンバーさえ足りなかった。そこに現れたサリーも入れて急ごしらえで作ったチーム「ウーズマ・カッパ」ははみ出し者の混成チームで、他の参加チームから笑いものにされるが…というお話。

 チビで身体能力に欠け、容貌にも恵まれず(かわいすぎる!)、そのハンデを猛勉強で獲得した知識で補って戦い続けるマイクの「あきらめない物語」が、メインテーマですが、いろいろ共通点を感じる私にはしみじみします。
 これと、もう一人の不器用で憎めないサリーとの友情物語、怖がらせ屋としての才能に欠ける混成チーム「ウーズマ・カッパ」のメンバーをマイクがなだめすかし個性を活かし自信を持たせて勝ち抜いていく落ちこぼれ成長物語の側面が合わさり、ふつうに素直に感動できる作品に仕上がっています。

 モンスターズ・インクとのつながりでは、モンスターズ・インクでは性格の悪いライバルとなるランドールが最初は自信のないかわいげのある新入生だったのがちょっと印象的。終盤でほとんどどさくさ紛れにロズを登場させたのはファンサービスでしょうか。
 エンドロールの後、若干のサービスがあります。それにしても、ナメクジは速いのにカタツムリはとんでもなく遅いのはなぜ?
 最初に上映される短編アニメ「ブルー・アンブレラ」もあわせて、ピクサーの自己主張が強すぎる構成になっているように感じました。

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