◆たぶん週1エッセイ◆
新年を迎えて 2012年
26年前、私が弁護士になってすぐの夏に最初の原発裁判(東海第二原発訴訟)を受けた頃には、30歳までに原発裁判で勝利してこの問題からは引退しようなんて考えていたのですが、果たせぬままにいたところ、裁判で私たちが主張してきたよりもはるかに原始的なストーリーでとんでもない事故に至ってしまいました。
こうなる前に裁判で止めたかったという後悔と感傷でむしろ昨年はうち沈んだ日々を送っていました。
原発の危険性と推進派が利権のためにどれほど平気で嘘をつくかはもはや誰の目にも明らかですが、それでもこりない政官財は、今も原発の運転再開をもくろんでいます。少なくとも東北・東京・中部の3電力は中越沖地震の前例からしてもどんなに頑張っても3年間は原発を動かせず、3年間は原発なしで過ごすしかなくて、原発なしでも生活や経済がやっていけることが日々定着していくはずなのに、原発なしなら電気料金値上げだとか東京電力は火力発電所を売るとかむりやり原発の必要性をでっち上げにかかっています。
昨年中は、気持ちが沈み体調も思わしくはないこともあり、できる限り頭を低くして弾を避けていましたが、結局は原発関係での仕事を避けきれないようです(具体的な話は、後日、書くことになるかなと思いますが)。
改めて決意して原発をなくしていく闘いに打ち込みます。
今年もよろしくお願いします。
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