たぶん週1エッセイ◆
映画「ナイトミュージアム2」

 魔法の石版の力で博物館の展示物が動き出すというコメディ映画「ナイトミュージアム2」(吹き替え版)を見てきました。
 封切り2週目土曜日午前中は3〜4割の入り。1週目週末の興行成績トップは何だったの?という感じでした。

 ニューヨーク自然史博物館の警備員をやめてアイディア商品の販売で成功したラリー・デリー(ベン・スティラー)が久しぶりに訪れたニューヨーク自然史博物館では展示物を全面的に模様替えしこれまでの展示物をスミソニアン博物館の倉庫に送る作業中。その夜魔法の石版の力で生き返った展示物とお別れの挨拶をしたラリーだったが、翌日、友人のカウボーイの展示物ジェデダイア(オーウェン・ウィルソン)からSOSの電話が入る。ニューヨーク自然史博物館に残るはずだった魔法の石版がいたずら者のサルがスミソニアン博物館に持ち込み、その力で展示物が生き返り始めたという。ラリーがスミソニアン博物館の倉庫に侵入すると、エジプトの王族カームンラー(ハンク・アザリア)が魔法の石版を使って古代の兵を蘇らせて世界制覇をしようと企み、イワン雷帝(クリストファー・ゲスト)、ナポレオン(アラン・シャバ)、アル・カポネ(ジョン・バーンサル)らを従えて、ジェデダイアを人質にして、ラリーに魔法の石版とパスワードを渡すように求める。ラリーは生き返ったアメリア・イヤハート(エイミー・アダムス)、カスター将軍(ビル・ヘイダー)などとともにパスワードの謎を解きカームンラーと戦おうとするが・・・というお話。

 基本的にナンセンスコメディですから、荒唐無稽さを気にしていたらきりがありません。人形の展示物が生き返るだけじゃなくて、絵や写真の人物も動き出したりその中に入れるのってハリー・ポッターみたいでしたけど。

 女性パイロットとして初めて大西洋横断飛行に成功したアメリア・イヤハートが、冒険好きで好奇心の強い自己主張の強い「肩肘張った」フェミニストで状況の読めないちょっとずれた人として描かれていますが、そういう複雑さも含めて魅力的でした。
 悪役組では、セサミストリートのオスカーはほとんどそのままでしたけど、それだけにかわいすぎて悪役として登場するにはあまりに場違い。ダース・ベイダーはパロディとしても雰囲気が違いダース・ベイダーらしく見えません。コメディとしてみてもこの2人を引っ張ってくる意味はなかったように思います。

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