たぶん週1エッセイ◆
多田謡子反権力人権賞2015
ここがポイント
 今年の受賞者は、斉間淳子さん、方清子さん、山城博治さんです
 昨年、活動休止を発表してすぐのことでなんですが、再開しました

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 今年も多田謡子反権力人権賞の受賞発表会を行いました。多田謡子反権力人権基金は1986年12月18日に多田謡子さんが亡くなり、その遺産として残った住宅(生命保険でローン完済)の売却資金で1989年から活動をしてきて、2006年に続き、昨年また資金がなくなり、活動休止を発表しましたが、大口の寄付(遺贈)があり、数年は(希望としては「安倍的なもの」が駆逐されるまで)活動を継続することができるようになりました(基金のサイトはこちら)。 
 本年度は、斉間淳子さん(伊方原発建設・運転反対闘争)、方清子(ぱん・ちょんじゃ)さん(日本軍「慰安婦」問題解決のための運動)、山城博治さん(沖縄での平和運動)の3者を選出しました。
 今年の受賞発表会は12月19日(土)午後2時から総評会館(お茶の水)201号室で行われました(総評会館は、噂によれば名称が変わったそうですが、志を同じくする人たちにはこの名称でいつまでも通じると思います)。
 斉間淳子さんは、翌日(12月20日)が伊方原発反対闘争の中心人物の1人で10月15日に亡くなった近藤誠さんの偲ぶ会で斉間さんがその実行委員長であり、午前中に現地での集会も予定されていること、当初はそれでも受賞発表会に出席して当日夕方にとんぼ返りするというお話だったのですが、体調の問題もあり、ビデオレターを寄せていただき、原子力資料情報室の澤井正子さんによる紹介とビデオレターの上映をもって、受賞講演に代えることになりました。兄が四国電力に勤め、夫が営む地元紙の大赤字を抱えながら地元で長く原発反対の運動をするしんどさを淡々と語る斉間さんの話は、じんわりと沁みました。
 方清子さんは、歴史を歪曲し、謝罪をしない権力者たちへの批判、歴史を歪曲する者たちに講義する者への、ネトウヨらの執拗な嫌がらせなどについて語りました。民主主義や人権を語る者たちの中でも、慰安婦問題に対しては冷淡な者が少なくないという指摘には、心しておきたいところです。
 山城博治さんは、悪性リンパ腫との闘病から復帰してスピーチに立ち、辺野古での闘いの現場の状況や、翁長知事の覚悟と言葉、オール沖縄の結成と宜野湾市長選の重要性などを時間いっぱいアピールしました。

 受賞発表会後の懇親会は、今回活動再開にあたり新たに運営委員に加わっていただいた澤井正子さんの司会で多くの出席者のスピーチをいただき、充実した会合になりました。懇親会の後、一坪反戦地主会の主催で、病から復帰して東京に元気な姿を見せた山城博治さんの話を聞く会が午後9時頃まで行われたそうです。
(2015.12.20記)
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