◆たぶん週1エッセイ◆
映画「コンフィデンスマンJP プリンセス編」
娯楽作品と割り切ってみる映画
東出昌大と三浦春馬が観客の期待に応えていただけでも十分と言うべきだろう
いろいろと話題の映画「コンフィデンスマンJP プリンセス編」を見てきました。
公開3日目日曜日、新宿ピカデリーシアター2(301席/販売147席)午前11時30分の上映は50〜60人くらいの入り。
世界第3位の大富豪レイモンド・フウが死亡し、その遺言で当主の座を誰も知らない隠し子ミシェル・フウに譲ると書かれていたが、数か月が経ってもそのミシェル・フウが発見されないことを知ったダー子(長澤まさみ)は、スリのヤマンバ(濱田マリ)に虐待されていたところを助けて手なずけた孤児コックリ(関水渚)をミシェル・フウに仕立て上げようと計画する。執事トニー(柴田恭兵)の疑いの目をくぐり抜け、フウ家の子息ブリジット(ビビアン・スー)、クリストファー(古川雄大)、アンドリュー(白濱亜嵐)らに敵視されつつ、フウ御殿で暮らしながら、ダー子は多額の手切れ金をせしめようと画策したが失敗し、新当主のお披露目のパーティーの際に玉璽をすり替えて入手して売りさばく作戦に変更する。パーティー会場には、アンドリューと手を結んだダー子の宿敵赤星栄介(江口洋介)が登場し…というお話。
わざとらしいオーバーアクションも、非現実的な進行も、娯楽作品ですからということで気にせず、親切にたくさん作られたひねりというか伏線と種明かしを素直に喜べば、楽しく見ることができる作品です。
東出昌大はよりまじめで純朴に見え、三浦春馬は予想外に重要な役を明るく演じていて、それだけでも観客の期待に応えていたと言えるでしょう。
ダー子がコックリを引き取って6か月経ちフウ家に連れて行った時点でなおコックリの手足に青あざが残っていたのは、それがその後すぐに消えていたのは、やっぱり単純ミスなんでしょうね。
エンドロールの後、「蒲田行進曲」をパロったと思われる、しかしそれにしては手抜きが目に付く(池田屋階段落ちの階段が低いし、落ち方がいかにもぬるい)シーンが入っていますが、あれは何だったのか、謎でした。
(2020.7.26記)
**_****_**