たぶん週1エッセイ◆
映画「トイ・ストーリー3」

 おもちゃたちの冒険CGアニメーション映画「トイ・ストーリー3」を見てきました。
 封切り2週目土曜日午前中は4割くらいの入り。2D吹き替え版のためか、公開初週末の興行成績が洋画アニメ史上1位だったにしては寂しい状況でした。

 大学入学が決まり家を出ることになったアンディは母親に持ち物を大学に持っていくもの、屋根裏にしまうもの、捨てるものに分けて整理するように言われ、子どもの頃遊んだおもちゃたちからカウボーイ人形のウッディは大学に持って行き、他はポリ袋に入れて屋根裏にしまおうとしたが、母親はゴミ袋と間違えて捨ててしまう。危機一髪で脱出したおもちゃたちはアンディに捨てられたと誤解して絶望し、サニーサイド保育園への寄付の箱に入り込み、保育園に運ばれる。しかし、そこはテディベアのロッツォが絶対権力を持って支配し、新規参入者はおもちゃを手荒に扱う年少の子供たちの部屋で虐待される地獄の世界だった。アンディのところへ帰ろうと訴えて仲間のおもちゃたちに拒否されていったんは保育園を出たウッディは拾われて連れて行かれた少女ボニーの家で保育園の実態を知り、仲間を助けに保育園に戻るが・・・というお話。

 今ではもう当たり前になってきたフルCGアニメーション映画。人間はまだいかにもアニメっぽいのですが、おもちゃはもう本物っぽい。ウッディの顔のプラスチックの質感や特にバービー人形の恋人役のケンのプラスチックっぽさや動きの人形らしさ(って、現実じゃなくてイメージなんですが)がすごい。そういうあえて安っぽくしているところも含めて、いかにも本物のおもちゃらしく感じさせるところがプロの技術を感じさせます。

 ストーリーは、いかにもディズニーらしい展開ですが、あくまでも仲間を見捨てないウッディの姿勢が感動的ですし、特に終盤におもちゃたちが覚悟を決めてみんなで手を取るシーンとその表情には涙ぐみます。子ども向けに見えますが、たぶん実は子どもを連れた親たちをほろりとさせることを狙った映画かなと思いました。
 悪役のロッツォが道を踏み外したいきさつも考えさせられますしね。

 ボニーの家にいた、唯一日本のおもちゃのトトロのぬいぐるみに台詞がないのが、ちょっと残念。まぁトトロに普通にしゃべられたらイメージ壊れますけどね。

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