◆たぶん週1エッセイ◆
映画「アンフェア the answer」
人気テレビドラマシリーズの映画化第2弾「アンフェア the answer」を見てきました。
封切り3日目祝日の月曜日、シネリーブル池袋午前10時10分の上映は5〜6割の入り。同時上映のアニメ「蛍火の杜へ」の方は長い列でしたけど(上映館数が全然違いますが:「蛍火の杜へ」は全国2館、東京では1館だけの上映)。
前作で警察病院占拠事件のどさくさの中で警察の裏金関係の極秘資料が入っているUSBメモリーを入手した雪平夏見(篠原涼子)は、その後警視庁から北海道警察西紋別署に異動になり、殺人事件も起こらぬ町で刑事課長の一条(佐藤浩市)との情事を重ねながら、平穏な・退屈な日々を送っていた。東京では前の殺人の事件現場の遺留品や指紋から容疑者とされた人物が次の被害者となる3件のネイルガンによる連続殺人事件が発生していたが、3件目の殺人事件の現場から雪平の前夫のフリージャーナリスト佐藤和夫(香川照之)の指紋が見つかった。雪平の元を訪ねてきた和夫は、調査を依頼されたUSBメモリは暗号の解読で開ける物ではなく特定のパソコンに挿したとき初めてファイルが開ける仕組みになっていると伝えてUSBメモリを行平に返し、自分は犯人ではないがほとぼりが冷めるまで高飛びすると言って雪平の前から去った。翌朝、自宅にいた雪平は殺人容疑で一条ら西紋別署員に逮捕され、和夫がネイルガンで殺害され現場に遺留されていたネイルガンから雪平の指紋が検出されたと知らされる。一条の取調中に東京地検から派遣されてきて一条を追い出して取調を始めた検察官村上(山田孝之)が雪平を焚きつけ、雪平は村上を人質にして脱走する。東京に戻り、秘密裏にかつての仲間の山路(寺島進)や鑑識の三上(加藤雅也)らと情報交換した雪平を、北海道から追ってきた一条や、連続殺人犯結城(大森南朋)が追尾し、交錯して・・・というお話。
争奪戦の対象が警察の暗部についての極秘資料で、関係者のほとんどが警察関係者ですから、誰が味方で誰が敵かわからないというシチュエーションが続き、それが売りになっています。
その部分では、巧妙に作られていると思いますし、見ている途中で「どうして?」と思う疑問点はほとんどが黒幕とその人間関係が判明した段階でそういうことだったのねと納得できるようになっています。
謹慎中の検察官村上が車で出かけようとするのを小久保課長(阿部サダヲ)が呼び止めて盗聴器・発信器を投げ込むシーンは、どうして村上が警視庁の地下に車を停めてるの?またはどうして小久保が東京地検地下で張ってるの?と、終わってもなおそう思いますが。
(2011.9.19記)
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