たぶん週1エッセイ◆
映画「恋のロンドン狂想曲」
 ウディ・アレン監督の新作コメディ「恋のロンドン狂想曲」を見てきました。
 封切り4週目月曜日祝日、新宿武蔵野館シアター3(84席)午後0時45分の上映は6割くらいの入り。

 ある日若返りに目覚めてジムや日焼けサロンに通い始めたアルフィ(アンソニー・ホプキンス)は、妻に離婚を言い渡し、若い娼婦シャーメイン(ルーシー・パンチ)とつきあい結婚した。いきなり離婚されて悲嘆に暮れるヘレナ(ジェマ・ジョーンズ)は占い師に心酔し、死んだ妻が忘れられずに妻の霊と交信したがっているジョナサンと行動をともにする。ヘレナの娘のサリー(ナオミ・ワッツ)は大学医学部を出ながら作家になり一作目は売れたもののその後鳴かず飛ばずの夫ロイ(ジョシュ・ブローリン)が小説を書けずにいるので働きに出るが、勤務先の上司グレッグ(アントニオ・バンデラス)に惹かれ、他方ロイは向かいのアパートメントに住む娘ディア(フリーダ・ピント)に惹かれてゆく。2組の夫婦がそれぞれに歩み始めた恋の行方はいかに・・・というお話。

 年をとっても結婚していても恋のときめきを感じたいもの。でも、そうは問屋が卸さない、現実は甘くない、そういう作品ですね。相手を見る目の問題か自分の問題か、それぞれの躓きの原因はずらされてはいますが、結局は浮気心は起こしなさんなと言われているような。
 本人の気持ちの中ではヘレナが幸せかもしれませんが、その気持ちというか心というか頭というかがあっちへ行ってるようで、寒々しい。
 ラブコメと呼ぶには皮肉っぽすぎるように思えました。

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