私の読書日記 2025年5月
02.食べて飲んで ひとりで楽しむ鉄道旅 やすこーん 玄光社
著者が実行しているプチ贅沢な一人旅を紹介したエッセイ。
読んでいると、こういう旅もいいかなと思いますが、青春18きっぷとか割引き切符の紹介をしながら、それで別料金で観光列車やグリーン車に乗れるとか、宿泊先も日光金谷ホテルとか星野リゾート青森屋とか志摩観光ホテルとか言われると(最もよく利用するのは東横インとも書いていますが)、どういう金銭感覚なのかとも思います。旅が趣味というためには、それくらい稼がないといけないんだろうな、とも。
旅行記と別枠で1ページ、星野リゾート奥入瀬渓流ホテルの記事(もちろん、よかったよ、お薦めだよという記事)があり,奥付に「取材協力」として星野リゾート青森屋と星野リゾート奥入瀬渓流ホテルが記載されています。そういうところがプロの手法なのかも知れませんが。
01.いちばんやさしい病理学 はじめてでもスラスラ読めるオールカラー図解 下田将之監修 成美堂出版
病理学の入門書。
タイトルと「はじめてでもスラスラ読めるオールカラー図解」というサブタイトルなのかアイキャッチなのかの表示、パラパラめくったときの図版と写真の多さに惹かれて読みましたが、イラストが多用されるなどやさしくしようとしていることは感じられるものの、聞き慣れない専門用語というか、私の苦手意識が強いカタカナの化学物質等の名称が乱舞していて、たいへん苦戦しました。
写真も検体を染色した顕微鏡用のプレパラートと思われるものが多く、文中の赤字を赤シートで隠す受験参考書のスタイルで、要するに、病理医になりたい医者や医学生が専門用語や概念を頭にたたき込むという目的の本なのだなと思います。そういう人には、「いちばんやさしい」のかも知れません…それなら前書きにそう書いて欲しかった(赤シート付きという表示を見て気づけよってことなんでしょうね)。
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