私の読書日記  挫折の部屋 the Room of Wreck

 読書日記の愛読者の方。お気づきかと思いますが、読書日記が数日更新されず、しかも数日ぶりの更新が分厚い本ではなくてお手軽な本だったりするときがあります。この本を読むのに数日かかったのか?と不思議に思われるかも知れません。そういうときは、別の本を読みかけて挫折していることが多いんです。闇に葬られてきた挫折の跡を、恥を忍んで記録することにします。
イラク戦争のアメリカ ジョージ・パッカー みすず書房
 裏表紙の紹介によれば「本書は、イラク戦争を理解するための必読書として必ず名前があがる本」だそうだ。しかし・・・インタビューによりつつ根拠や公正さに気を配っているためかとは思いますが、今ひとつ論旨がわかりにくいというか、スッとは読めません。自分でも、同様の配慮から、こういう文章を書きがちだとは思うのですが・・・。それが600頁近い厚さ。で、開戦前の話が長く続き、それも政権内部の意思決定とかよりも関係する人物の系譜とかの方に割くページが多くて。テーマとしては関心はあるのですが、この間まとまった時間が取りにくかったし、ちょっとさすがに通勤時間の読書には不向きで、撤収を決意しました。(2008.3.15記)
イスラームと西洋 ジャック・デリダとの出会い、対話 ムスタファ・シェリフ 駿河台出版社
 ジャック・デリダ・・・あのニューアカブーム(って若い人は覚えてないか)のときに称揚されたフランス現代思想の旗手の名前につられて、哲学は苦手分野の私が手を付けたのですが・・・著者の前口上が小難しく長い。電車の中で読むには明らかに不向きで、デリダの言葉が出てくる前に敗退しました(T_T) (2008.2.19記)

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