たぶん週1エッセイ◆
容疑者Xの献身
 「容疑者Xの献身」(東野圭吾、文藝春秋)が、「このミステリーがすごい!」(宝島社)、「本格ミステリ・ベスト10」(原書房)、「週刊文春ミステリーベスト10」の3つのミステリーランキングで1位になり、史上初めての3冠王になったそうです。直木賞も取ってしまいましたね。
 実は、産経新聞の書評欄にこの作品のベタ誉めの書評を書いたんです(2005年11月6日朝刊)。私の書評は産経新聞のサイトにありましたが、当然、もうなくなってます(そもそも産経新聞のサイト自体が移転してますし)。
 産経新聞の書評欄って何人(なにびと&なんにん)が読んでるんだろうって思いますけど(こんなこと言ったら担当者に怒られるかな。でも、私から知らせた人以外からは全く反応なかったです)、お薦めした作品が売れると何となくうれしいですね(そういうとこ意外に素直なんです)。単に依頼してきた担当者のセンス(好み)がよかっただけなんですけど。
 私は、書評にも書いたとおり、ミステリーとしてよりも人間ドラマとして読んだんですが、ミステリーとしてもいい線行っています(だからミステリーランキングで3冠王なんですよね)。
 もう多くの人が読んだでしょうから、書評では、はっきり書けなかった「弁護士が見てこのトリックをどう思うか」という観点から「よく読めば気になる点が少しは残る」ところも書いておきますね。

 以前は「トリックを明かしてしまうことになるので、すでに読んだ人だけが進めるようにパスワード保護しておきます(意地悪かな)。パスワードは3月11日に発見された死体は誰かをローマ字で入れてください(「し」はshiです)。」ってやってたんですが、次のページに行けた人はごく少数でした。もうかなり時間が経ったのでパスワードは外します。
 でも、できたら、読み終わってから見た方がいいと思います。

「気になる点」

2005年12月25日記

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