◆たぶん週1エッセイ◆
新年を迎えて 2008年
昨年は、1978年末の年賀状配達拒否闘争で懲戒免職とされた人たちの裁判の最高裁勝訴でとてもいいスタートを切ることができました(詳しくはこちら)。本当に原職に復帰したのは原告7名中3名でしたが、28年ぶりの職場復帰が実現し、各地で闘う労働者の希望の灯となることができ、大変うれしく思いました。
他方、弁護士になって以来ずっと続けている原発訴訟では、中越沖地震で柏崎刈羽原発に安全審査で想定したより遥かに大きな揺れを生じ、私たちが長年主張してきたとおり、安全審査の甘さが満天下に明らかになったにもかかわらず、10月には浜岡原発訴訟で住民側敗訴、年末直前に六ヶ所村ウラン濃縮工場の裁判でも最高裁での敗訴決定が出されました(その点についてはこちら)。安全審査の誤りを住民の安全を軽視した技巧的な評価でごまかす裁判所の姿勢には失望を禁じ得ません。
昨年終盤は、事件から十数年を経ていまだに被害弁償が進まないオウム真理教犯罪の被害者救済の特別立法の陳情に追われていました(詳しくは一応こちら。最近の議論はもっと煮詰まっていますが、進行中なので)。これを決着して「終わりよければ」としたかったのですが、こちらも越年してしまいました。年初からまた決意を新たに頑張ります。
昨年4月から第二東京弁護士会の法律相談センター運営委員長と東京三弁護士会の法律相談連絡協議会の議長にされ、そちらの目配りでけっこう追われています。事務所にいない時間が例年以上に多かったし、今年も多いかと思いますが、ご勘弁ください。
2007年の読書数は、またも帳尻あわせっぽく301冊。なんとか年間300冊は維持してますが・・・
今年もよろしくお願いします。
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